ルーフィングは大工さんにお任せ?屋根職人のちょっと困った話。
新築住宅の屋根工事で、以前こんなことがありました。
通常、住宅の上棟日には、大工さんが屋根の野地板を張り終える夕方ごろに、私たち屋根職人がルーフィング(防水下葺き材)の施工を行います。
ところが、ある現場では事前に元請けの工務店さんから一本の電話が。
「ルーフィングは、うちの大工で張っておくので大丈夫ですよ!」
つまり、ルーフィングの材料費と施工費は、その分見積りから引いておいてね、ということです。
もちろん、それ自体は構いません。
問題は、その後でした。
後日、瓦工事のために現場へ向かい、屋根を確認すると……。
ルーフィングはヨレているし、タッカーの針がこれでもかというほど打ち込まれている!
「いやいや、これはちょっと……!」笑
タッカーを過剰に打ち込めば、その分ルーフィングを傷めるおそれがあります。
また、ルーフィングにヨレやシワがあると、その上に取り付ける瓦桟木に不陸(高さのばらつき)が生じ、瓦を葺いた際に一部分だけわずかに浮いて見えることもあります。
もちろん、こうした軽微な不陸が必ず雨漏りにつながるわけではありません。
それでも、屋根職人としては気になるところです。
最初の工程が、その後の施工を左右する
屋根工事は、一つひとつの工程がつながっています。
最初のルーフィング施工で不具合があれば、その後の桟木の取り付けや瓦の施工にも余計な手間がかかることがあります。
もちろん、大工さんは木工事の専門家。普段から、その技術には助けられています。
ただ、屋根には屋根の専門技術があります。
工事費用を抑えることも大切ですが、最初の工程がしっかりしていれば、その後の工事もずっとスムーズに進みます。
そんなわけで、屋根職人から工務店さんへ、ささやかなお願いです。
屋根工事は、できれば最初から最後まで屋根屋にお任せください!笑
執筆:株式会社 大日本絋産 スタッフ(屋根現場歴15年以上)
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