一生懸命仕上げた屋根。お客様の第一声は「なんか違う」でした。
以前、筑紫野市にお住まいのお客様から、屋根の葺き替え工事をご依頼いただいたときの出来事です。
既存の瓦屋根から雨漏りが発生していたため、古い瓦を撤去し、新しい屋根材に葺き替えることになりました。
当社代表がお客様にメーカーのカタログをお渡しし、十分にご検討いただいた結果、選ばれたのはスレート屋根材。
比較的価格を抑えられることに加え、デザインも気に入っていただけたようです。
そして製品を発注し、いよいよ工事が始まりました。
地元のお客様だからこそ、張り切る職人たち
当社の所在地でもある筑紫野市のお客様から、直接いただいたご依頼。
もちろん、どの現場でも丁寧な施工を心掛けていますが、今回は実際に屋根を施工する職人2名も、いつにも増して張り切っていました。
施工状況をお客様にご確認いただけるよう、工程ごとに写真をたくさん撮影。
清掃も念入りに行い、細部の仕上がりにも気を配りました。
ちなみに、築年数が経過した住宅では、屋根下地の状態や建物の経年変化によって、新しい屋根材を葺いても新築住宅とまったく同じような仕上がりになるとは限りません。
それでも今回は、現場で施工した職人たちも納得の仕上がり。
「これは綺麗に仕上がった!」
職人2名も、きっとお客様に喜んでいただけると思っていたのでしょう。
ところが……。
お客様の第一声は、まさかの一言
工事が完了し、いよいよお客様に仕上がりをご確認いただくことに。
そして返ってきたのが、
「なんか違う……。」
……えっ!?
どうやら施工の仕上がりではなく、選んでいただいた屋根材そのものが、思い描いていたイメージと少し違ったようなのです。
これには、施工を担当した職人たちも相当ショックだったようで。
会社に戻ってからも、代表にこぼしていました。
「○○さんのために、一生懸命頑張ったのに……。」
すると代表から、こんな一言が。
「いや、お客様からしたら、君たちがどれだけ頑張ったかなんて分からないから。それは関係ないよ。」
……いや、そこは少しくらいフォローしてあげてよ!笑
もっとも、代表の言っていることも間違ってはいません。
どれだけ丁寧に施工しても、お客様が完成後の屋根を気に入ってくださるかどうかは、また別の話なのです。
屋根材選びは、完成後のイメージも大切
屋根材は、一度施工すれば長く使い続けるものです。
だからこそ、価格や耐久性だけでなく、色合いや質感、形状なども大切な判断材料になります。
ただし、メーカーのカタログで見る屋根材と、実際に住宅の屋根へ施工したときとでは、印象が異なる場合があります。
小さな見本で見る場合と、屋根全体に施工された場合でも、見え方は変わってきます。
こうした認識の違いをできるだけ防ぐため、当社ではメーカーの製品カタログをお渡しし、十分にご検討いただくようお願いしています。
また、ご希望に応じて製品サンプルの取り寄せも可能です。
実物の色や質感を確認していただくことで、完成後のイメージをつかみやすくなります。
それでも、人によって感じ方は違うもの。
こうした出来事を完全になくすのは、なかなか難しいのかもしれません。
今回の現場では、施工品質だけでなく、お客様が思い描く完成イメージを共有することの大切さを、改めて感じました。
それにしても、一生懸命頑張った職人2名。
綺麗に仕上げた屋根を前に、あの一言はさぞこたえたことでしょう。
せめて代表だけは、褒めてあげてほしかった。笑
執筆:株式会社 大日本絋産 スタッフ(屋根現場歴15年以上)
©株式会社 大日本絋産