雨漏りの原因は屋根じゃなかった!?散水調査で判明した意外な原因
以前、戸建住宅の雨漏り調査を行ったときの出来事です。
雨漏りと聞くと、まず疑われるのが屋根。
今回も屋根からの雨水の侵入が疑われていたため、散水による調査を行うことになりました。
ちなみに、一般住宅の雨漏り調査では、調査のためだけに足場を設置するとは限りません。現場の条件に応じて、二段梯子や高所作業車などを使用します。
この二段梯子、実は結構怖いんですよね。
下でしっかり支えてもらい、安全を確認していても、突然の突風など予測できないことがあります。高所での作業には、常に慎重な判断が必要です。
……さて、話を戻しましょう。笑
屋根に水をかけても、雨漏りしない?
まずは、原因と思われる屋根に散水してみました。
しかし、室内では雨漏りを確認できません。
「あれ? 屋根じゃないのか?」
続いて、屋根の端にあるケラバ付近に散水します。
ところが、ここでも雨漏りは確認できず。
「じゃあ、一体どこから水が入っているんだ……?」
さらに散水箇所を下げ、破風まわりを調べてみることにしました。
すると、ここで事態が急変。
なんと、室内に大量の水が侵入してきたのです!
室内で雨漏りの状況を確認していた当社代表から、突然の声が。
「ストップ! ストップ!!」
慌てて散水を止めました。
それまでほとんど反応がなかっただけに、破風まわりからこれほど水が侵入してくるとは、正直驚きました。
原因は、破風まわりのコーキング施工不備
調査の結果、雨水の侵入口は屋根ではなく、破風まわりにあることが判明しました。
原因は、本来必要な箇所のコーキング(シーリング)が適切に施工されていなかったこと。
屋根からの雨漏りだと思っていたのに、実際の原因は別の場所にあったわけです。
雨水は建物内部の下地や部材を伝って移動するため、室内で水が現れる場所と、実際の浸入口が一致するとは限りません。
そのため、雨漏り調査では、最初から原因を決めつけず、建物の構造や雨水の流れを考えながら、侵入経路を慎重に調べることが重要です。
今回の現場で改めて感じたのは、雨漏りだからといって、必ずしも屋根が原因とは限らないということ。
もし屋根が原因だと思い込んで修理していたら、肝心の雨漏りは解消しなかったかもしれません。
それにしても、あれだけ疑われた屋根。
とんだ濡れ衣でした。笑
執筆:株式会社 大日本絋産 スタッフ(屋根現場歴15年以上)
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