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屋根の下地がボロボロ!職人3人が踏み抜いた、忘れられない葺き替え工事。

屋根の葺き替え工事では、既存の屋根材を撤去して初めて、下地の傷み具合が明らかになることがあります。

以前、当社が担当した瓦屋根の葺き替え工事で、今でも忘れられない現場がありました。

既存の瓦を撤去していくと、その下にある野地板が想像以上に傷んでいたのです。

しかも、少し傷んでいる程度ではありません。

足元に十分注意していても、踏み抜いてしまうおそれがあるほど、下地がボロボロだったんです。

今回は、そんな屋根の葺き替え工事で実際に経験した出来事をご紹介します。

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瓦を撤去するにも、足の踏み場がない

瓦屋根の葺き替え工事では、現場の条件に応じて撤去の手順を決めます。

今回の現場では、棟側から軒先側へ向かって瓦を撤去していく必要がありました。

ところが、その作業が非常に難しかったのです。

瓦を剥がした後には、著しく傷んだ野地板が露出します。

撤去した瓦を運ぶためには、屋根の上を移動しなければなりません。

しかし、移動する先の野地板が、体重を支えられるかどうか分からないほど傷んでいました。

足を置く場所に十分注意していても、野地板が突然抜けてしまう危険があります。

瓦を撤去しなければ下地を直せない。でも、瓦を撤去するために移動すること自体が危険。

そんな、非常に作業しづらい状態でした。

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傷んだ下地に対応するため、撤去方法を工夫

今回の現場では、通常の瓦屋根の葺き替え工事と同じようには作業を進められませんでした。

そこで、墜落の危険に備えて親綱を設置し、墜落制止用器具を使用するとともに、瓦を撤去する位置や順序を調整しながら慎重に作業を進めました。

特に工夫したのが、瓦を撤去した箇所から、できるだけ速やかに新しい野地板を張っていくことです。

傷んだ下地が露出した状態をなるべく少なくし、少しずつ作業を進めていきました。

また、角材を仮固定し、撤去した瓦を一時的に置く場所や、作業中に足を支えるための足掛かりを設けるなど、現場の状況に応じた工夫も行いました。

ただし、こうした対策を講じていても、既存の野地板が著しく傷んでいることに変わりはありません。

作業中には、傷んだ下地を踏み抜いてしまう場面もありました。

代表は片足を、私は右半身を、そしてもう一人の職人は肩から下を踏み抜いてしまったのです。

もちろん、同時に起きたわけではありません。撤去作業を進める中で、それぞれに起きた出来事です。

ちなみに、私が右半身を踏み抜いたときには、顔まで傷んだ下地にぶつけてしまいました。

それを見た別の職人からは、

「大丈夫? 痛かったやろ?」

と心配されたのですが……。

不思議なことに、ほとんど痛くなかったんです。

それほどまでに、野地板が腐朽して柔らかくなっていたということです。

もっとも、打ちどころによっては大きなけがにつながりかねない、非常に危険な状況でした。

今回の現場では、傷んだ屋根下地での作業がどれほど難しく、危険を伴うものなのかを、身をもって経験しました。

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通常より多い5人で作業。それでも時間がかかる

屋根の葺き替え工事では、既存の屋根材を撤去した後、下地の補修や防水シートの施工などを進めます。

しかし、撤去作業に時間がかかりすぎると、その間の天候にも注意しなければなりません。

特に、瓦を撤去して下地が露出した状態では、降雨による影響を考慮する必要があります。

今回の現場では、屋根面積に対して通常より多い5人の職人を配置しました。

少しでも撤去作業を円滑に進め、降雨による影響を抑えるためです。

それでも、足元の状態に注意しながら、瓦の撤去範囲を調整し、新しい野地板を順次張っていく必要がありました。

そのため、通常より手間も時間もかかる作業になりました。

職人を増やしても、傷んだ下地の上では普段と同じようには作業できないのです。

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野地板を張り直し、ようやく次の工程へ

今回の現場では、瓦の撤去に合わせて傷んだ野地板を順次張り直し、下地を整えていきました。

野地板は、屋根材や防水シートを支える重要な下地です。

この部分が著しく傷んでいると、屋根材を適切に施工することが難しくなります。

傷んだ野地板を張り直したことで、ようやく次の工程を進められる状態になりました。

ただし、屋根下地の傷み方は建物によって異なります。

腐朽がさらに進行していれば、野地板だけではなく、その下で屋根を支える垂木の補修や交換が必要になる場合もあります。

その場合は、使用する材料も作業工程も増えるため、工事費用への影響がさらに大きくなる可能性があります。

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雨漏りや屋根の劣化を放置すると、工事費用が高くなる理由

ここで、お客様にぜひ知っていただきたいことがあります。

雨漏りや屋根の劣化を長期間放置すると、屋根材だけでなく、防水シートや野地板、場合によっては垂木まで傷みが広がることがあります。

もちろん、すべての屋根で同じように腐朽が進むわけではありません。

しかし、下地の状態が悪くなるほど、修理の際に必要な作業が増える可能性があります。

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例えば、次のような費用です。

  • 傷んだ野地板の撤去・交換に必要な材料費

  • 垂木などの補修・交換が必要になった場合の費用

  • 安全な作業環境を確保するための設備・仮設費用

  • 慎重な撤去作業に伴う作業時間や人工の増加

  • 降雨に備えるための養生や工程調整に必要な費用

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屋根工事の費用は、新しく葺く屋根材の価格だけで決まるわけではありません。

既存屋根を安全に撤去し、傷んだ下地を適切に直すための費用も、工事全体に大きく関係してくるのです。

だからこそ、雨漏りや明らかな破損に気づいたときは、できるだけ早い段階で状態を確認することが大切です。

早めに発見することで、補修範囲や費用を抑えられる場合もあります。

ただし、雨漏りがあるからといって、必ず下地が腐朽しているわけではありません。

また、築年数が古いという理由だけで、大規模な葺き替え工事が必要になるとも限りません。

実際の屋根の状態を確認し、必要な工事を適切に判断することが重要です。

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屋根は、見えない部分こそ大切です

屋根工事というと、完成後に見える瓦や金属屋根などの仕上がりに目が向きがちです。

しかし、その下にある野地板や垂木、防水シートなども、建物を守るうえで重要な役割を担っています。

見た目を綺麗に仕上げることだけでなく、下地の状態を確認し、必要な補修を行うこと。

そして、作業する職人の安全にも十分配慮すること。

それらすべてが、屋根改修工事では大切になります。

今回の現場では、傷んだ下地によって作業が大幅に難しくなることを、身をもって経験しました。

それにしても、あの現場。

代表が片足、私が右半身、もう一人が肩から下。

3人合わせたら、屋根の中に職人が一人分くらい埋まっていた計算になります。

……屋根の葺き替え工事に来たはずが、危うく職人の埋設工事になるところでした。笑

 

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※本記事は、実際の屋根改修工事で経験した出来事をもとに、屋根下地の腐朽が施工の安全性や工事費用に与える影響をお伝えするものです。当社では、屋根工事に際して、現場の状況に応じた安全対策を講じ、作業方法や施工手順に十分配慮しています。

今回ご紹介したように、屋根下地の劣化が著しく進行すると、通常の施工が困難になり、追加の安全対策や人員、作業時間、下地補修などが必要になる場合があります。

雨漏りや屋根の劣化を放置せず、早い段階で状態を確認することの大切さを、実際の現場経験を通じて知っていただければ幸いです。

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執筆:株式会社 大日本絋産 スタッフ(屋根現場歴15年以上)

屋根工事の現場で経験してきた出来事や、職人ならではの仕事の話をご紹介しています。

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